3Dモデル読み込み・レンダリング
3Dモデルを読み込んで、レンダリングするまでの手順を以下に示します。
1.3Dモデルの読み込み
1.「Smart Content」パンを選択し、左側のメニュー一覧から「Figures」を選びます。
2.Figuresの画像一覧の中から「Genesis 8 Basic Female」をクリックします。
3.「Viewport」画面に、Genesis 8 Femaleモデルが読み込まれます。
4.画面右側にある「Scene」パンに「Genesis 8 Female」にオレンジの選択マークがついているのを確認します。
5.左側の「Smart Content」パンのメニューから「Hair」を選択します。
標準でバンドルされている「Charm Hair」は、実はGenesis 3 Female用なので「Scene」画面でGenesis 8 Femaleを選択したままでは「Smart Content」のHair画像に表示されませんから、一旦、Scene画面のGenesis 8 Femaleの選択を外します。そうしたら、再度Smart Content画面のHair画像に移動して、その中から「Charm Hair」を探してクリックします。
この「Charm Hair」はGenesis3用であるため、Genesis8につけると図のようにズレてしまいます。
しかし、DAZ Studio PROには、こうした世代の違うモデルであっても適用するための仕組みがあります。
まず、「Scene」画面で「Charm Hair」が選択されていることを確認して、マウスで右クリックします。
すると下図のようにプルダウンメニューが現れますから、その中の「Fit "Charm Hair" To」を選択してクリックします。
「Fit To」画面が出てきます。
何に「Fit To」させるかの選択ボタンに最初は「None」が選択された状態になっているので、下向き▲印を押します。
その中に「Genesis 8 Female」がありますので、それを選択します。
「Fit To」に「Genesis 8 Female」が選択されたのを確認したら「ACCEPT」ボタンを押します。
そうすると「Auto-Fit」画面に替わります。
「What figure was the item originally designed for?」の欄に最初は「Unsupported」が選択されています。
これは、選択した「Chram Hair」がGenesis 8 Female用にデザインされたアイテムではないために出てくるエラー表示ですので、質問してきていることに対して、正確に答えを選択してやります。
今回の場合、「Chram Hair」は元々Genesis 3 Female用にデザインされているアイテムなので、プルダウンメニューの中から「Genesis 3 Female」を選択します。
次いで、下側にある「What type of item is it?」の欄に「None」が選択されているので、ここにも正しい情報を選択してやる必要があります。
プルダウンメニューから「Hair」→「Shoulder Length Hair」を選択します。
最後に「Accept」ボタンを押します。
「Auto-Fit」処理が進んで、Genesis 3用の"Charm Hair"がGenesis8に適合するよう自動処理がされます。
「Auto-Fit」処理前と後の比較をすると以下の図のようになります。
「Charm Hair」の髪の毛の色を変えたい時には、「Scene画面」で「Chram Hair」を選択します。
そうすると、画面左側の「Smart Content」画面表示が下図のような表示に替わります。
この中の「Materials」に、Charm Haitに対する様々な髪の毛の色が表示されていますので、好みの色を選択することで、「Viewport」に表示されているGenesis 8 Femaleの髪の毛の色が変化します。
今回は、「16 Mix Sea」を選択してみました。
6.服装を着せる
次に、Genesis 8 Femaleに標準バンドルされている「Basic Wear Sports Bra」を着せてみましょう。
これはGenesis 8 Female用ですので、上記の「5.Hair」とは異なり、Auto-Fitを必要とせず、そのまま適用されます。
左側の「Smart Content」画面の「Wordrobe」を選択します。
この際に、右側の「Scene」画面で、「Genesis 8 Female」を選択しておいてください。
こうすることで、Genesis 8 Female用のみのWordrobeが表示されます。
この中から「Basic Wear Sports Bra」と「Basic Wear Shorts」を選択して、Genesis 8 Femaleに着せます。
「Basic Wear Sports Bra」と「Basic Wear Spiorts sHORTS」を着せることができた状態です。
7.レンダリングしてみる
下図に示した通り、レンダリングの条件を設定します。
●プリセット
@「Render Settings」を選択します。
A「Presets」を選択します。
B「AllFiles」を選択します。
Cレンダリングの設定一覧の中から「RENDWER SETTINGS HIGH-Barefoot Dancer」を選択します。
Cは、私が長年DAZ STUDIO PROのレンダリングを行ってきた経験に基づいて、これを超える設定条件を見出すに至っていないことから、いつも、この設定を選んでいます。 仕上がり品質は満足できるレベルです(nVidiaレンダリングした場合)
●レンダリングエンジン
下図に示したとおりの手順で設定していきます。
@「Editor」を選択します。
A「Engine」の欄で、プルダウンメニューから「nVidia Iray」を選択します・
ただし、このレンダリングエンジンを使用するには、nVidiaのグラフックカードを搭載して
いることが条件になります。
私が試用しているデスクトップマシンは、nVIDIA GeForce RTX 2060(4.0GB)です。
B「Dimension Preset(Global)で画像の縦横比率を設定します。
私は下に示した通り、「Golden Ratio-Landscape(1.61803:1)を設定しています。
C「Pixel Size(Global)で画像のサイズを設定します。
私は、W(Width)=1,080、H(Height)=667 を設定しています。
D「Render Type」でレンダリングする画像を静止画像出力とするか、連番画像出力
するかを選択します。
静止画像=Still Image(Current Flame) 1枚のみの画像出力
連番画像=アニメーション用に連番で番号付けされた画像を出力します
E「Image Name」
好みの名前をここに入力します。
背景透過の画像出力したい場合には、ファイル形式を必ず「PNG」で設定してください。
後になって、出力画像の背景に画像や動画を表示したい場合には、背景透過にしておく
ことが必要です。
FImage Path
レンダリング出力させるディレクトリーパスを設定します(任意のドライブでOK)
G最後に「Render」ボタンを押すことで、レンダリングが始まります。
レンダリングの仕上がり品質は、上記の設定以外にも、光の種類や強度など周辺環境の設定
にも大きく影響されます。
この点は、いろいろと試行錯誤を繰り返して、自分なりの好みの条件を見出していくことに
なります。
有料のGenesis 8 Female系モデルを使った静止画像のレンダリング例を以下に示しました。
DAZ 3Dショップで最近販売されているモデルは、nVidiaレンダリングで仕上げると、大変
リアリティーに優れた品質で仕上がります。
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